日本からの飛行時間11時間弱と近いようで遠い国、それがニュージーランド(以下NZ)。
1週間がっつり休みを取らないと行けない国。逆に1週間休みがあると欧州への旅行を優先しがちで全然行けてなかった国でもありました。2023年9月、やっとNZに行く機会ができたのでその時の旅程を紹介したいと思います。
11日間のモデルプラン
こちらが私が実際に行った場所、泊まったエリアです。一部機内泊があるので実際にNZに滞在する日は9日間となります。
1日目:18:30 成田発 機中泊
2日目:翌8:00 北島オークランド着 オークランド市内宿泊
3日目:ホビットのロケ地、ホビトンとワイトモを巡るツアーに参加 オークランド市内宿泊
4日目:レンタカーを借りてロトルアへ ロトルア泊
5日目:ロトルアの市内を観光してオークランドへ オークランド泊
6日目:南島、クィーンズタウンへ移動 クィーンズタウン観光 クィーンズタウン市内泊
7日目:ミルフォードサウンドへのツアーに参加 クイーンズタウン市内泊
8日目:テカポへ テカポ泊
9日目:テカポからクィーンズタウンへの移動(アオラキ/マウントクック国立公園) クイーンズタウン市内泊
10日目:クイーンズタウン市内観光 日本への帰路へ 機内泊
11日目:早朝東京到着
このモデルプランで見れる場所、できること
まず私がNZに行こうとなったきっかけでもある観光地、北島のワイトモ、南島のテカポはマスト。なので両方を行くために北島、南島それぞれに滞在するプランを作りました。それらの観光地にちょっと肉付けして北島では地熱地帯であるロトルア、南島ではフィヨルドであるミルフォードサウンドへの訪問も入れています。またフライトがあった日は基本的にツアーが入れられないので移動日は空港のある都市部を観光するような日程になっています。
Skyscannerによると、北島に入る場合東京からの直通があるのはオークランドのみ。南島も東京との直通はなくオーストラリア経由などとなってしまうようです。行きは体力があることが多いので乗り継ぎが必要な南島からインしても良いかもしれませんね。
ではこの旅程での見どころをざっくりと見ていきましょう。
北島・オークランド
首都ではないものの、国内最大都市。なんとNZの人口の三分の一がこちらの都市に住んでるんだそう。海に面した都市であるため高級ヨットなどが見られ日本の漁港とは違ったおしゃれな雰囲気が漂っています。
ダウンタウンは比較的コンパクトに見どころが集まっており、歩いて観光できるのもありがたいところ。広めの公園がありゆっくりできる一方、スカイタワーという展望台もあり観光地としての見どころ満載。ダウンタウン近郊のホテルを予約して海沿いを散歩するのが最高に気持ち良いです。私は丸一日観光しました。ビーチや公園、おしゃれなカフェでゆっくりしたいなら2日、見どころだけ回るなら丸一日あれば十分かと思います。
北島・ワイトモ洞窟及びホビトン
ワイトモ洞窟
ワイトモにはワイトモ洞窟という場所があり、そちらでは珍しいツチボタルが観察できます。残念ながら撮影禁止なのでツチボタルの神秘的な写真は手元にないのですが、ジブリのラピュタを想起させような美しい場所なので是非現地で見てほしいです。ワイトモ自体オークランドから距離があり、かつツアーでのみ見学可能となっているため私はホビトンも一緒に回れるこちらのツアーに参加しました。基本的にはホビトンとワイトモ洞窟を一緒に回るツアーが多いです。
ワイトモだけのツアーもあります。ご自身での車の運転が苦手な人にお勧めのツアー。
ホビトン
ホビトンは映画ロードオブザリングとホビットの撮影ロケ地にもなった場所。広大な牧場だった土地を改良し、エリア一帯がホビットの世界になっておりファンなら訪れたくなる場所。
ちなみに映画を見ていないないしはあまり覚えていない、という人でも十分楽しめます。実際、ツアーに参加した人たちの半数以上が映画を見ていない人たちでした笑。インスタ映えする写真が取れるのもポイント高いです!
北島・ロトルア
ロトルアは地熱地帯でもあり、温泉があったり間欠泉など地熱地帯特有の珍しい光景が見れたりもします。また湖もあるので湖畔のホテルに泊まってゆっくりする体験もできちゃいます。オークランドから車で片道3時間程度と距離があるのでどうしてもレンタカーを借りて移動する必要があります。ロトルアには一応空港もあり、オークランドから国内線で直接来ることもできます。ロトルアの空港からバスも出ていますが、それでもやっぱり車がある方が移動は便利です。
ワイオタプ
おすすめはWai-O-TapuThermal Wonderland(ワイオタプサーマルワンダーランド)です。自然が作り出す化学物質が溶け、神秘的な光景を見ることができます。敷地内では3つの経路が選べ30分しか時間がない人でも見どころを全て見て回ることができます。一番長い経路でも1時間程度で回れることができます。30分の一番短いコースであればそこまで高低差がないので、お子様連れでもそこまで問題なく回れるかと思います。
ロトルア市内
ロトルア市内は湖に面した街であり、碁盤の目のように街が整備されているのでお散歩がしやすいです。市内には無料で地熱地帯特有の光景が楽しめるクイラウ公園があったり、温泉施設ポリネシアン・スパもあります。レストランも多数あるので車を置いてゆっくり散策したいところ。そこまで広いわけでもないので半日もあればある程度回れるかと思います。
南島・クイーンズタウン
南島の玄関口となるのはクライストチャーチかこちらのクイーンズタウンになります。オークランドから南島にフライトで移動する際、どちらを拠点にするか迷いましたが、結局行きたい観光地が近かったクイーンズタウンを拠点とすることに決めました。
クイーンズタウン市内
こちらも湖に面した街。ただロテルアと違うのは周りが山に囲われていること。自然が好きな方は絶対気にいる場所だと思います。私が行った9月は桜が咲いている時期だったのですが、まだスキー・スノボができるようで街にはスキーウェアを着た人もちらほら見かけました。
ミルフォードサウンド
ミルフォードサウンドはフィヨルドランド国立公園内にあるフィヨルドの一つで、最も人気があるフィヨルドとなっています。クイーンズタウンからは車で3時間半と距離があるものの、日帰りも可能。現地では各ツアー会社の所有するクルーズ船があり、そのクルーズ船に乗ってフィヨルド内をぐるっと見て回ることができます。ミルフォードサウンドに行くまでの道にはミラーレイク等いくつかの写真スポットがあり、それらの写真スポットを巡りながら回るのも楽しいです。
私が参加したツアーでもミラーレイク、Knob’s Flatなど複数の写真スポットに停まってくれました。
私が行った当日はあいにくのお天気ながら、美しい滝と氷河が切り開いた壮大なフィヨルドに目が奪われっぱなしのクルーズ体験。運が良ければイルカも観れるそう。
南島・テカポ
世界一の星空が見れる言われるテカポ湖。テカポ湖近辺は晴天率が高く空気が澄んでいることから、本格的な天文台も設置され日本の大学もこちらで研究してるほど。星空保護区にもなっています。テカポ湖にあるダークスカイプロジェクトでは南半球でしか見れない星の代表である南十字星の見つけ方を教えてくれて、自分でも簡単に見つけられるようになります。日本人の方が駐在しているので日本語で説明してもらえるのもポイント高い。星空を見るのであれば1泊以上の旅程を確保する必要があります。
テカポ湖まではクイーンズタウンから車で4時間。車での移動が必須です。レンタカーを借りない場合ツアーに参加するかインターバスに乗って行くかとなりますが、マウントクックも寄りたい、となるとツアーへの参加が便利。ということで私もツアーに参加してテカポまで行きました。多くの人がクライストチャーチからクイーンズタウンへ行く(ないしはその逆)までの間に寄ることが多いのか、クイーンズタウン発着が可能なツアーはやや少ないので注意してください。
南島・アオラキ/マウントクック国立公園
テカポ湖に行く途中で寄ることもできるこちらの国立公園。3000m級の山々が連なるこの場所では多くの登山家が訪れます。私が行った時は強風につき一部のトレイルがクローズしてしまっておりタスマンバレー・ウォークという30分のトレイルしか参加できなかったのですが、氷河が作り出した湖の色が素敵すぎて感動。トレイルをしたかった私としてはやや物足りなかったのですがそれでも素晴らしい景色が見れます。
冬なら氷河ハイキングもできるそうで、今度冬に行く機会があれば是非とも参加してみたいツアー。
ニュージーランド旅行、実際何日必要?
北島、南島両方行くか片方のみにするかで答えは変わります。片方だけなら1週間だけでも十分回れるかと思います。
NZへの旅行前に何日必要かと色々シュミレーションしてみたのですが、欲張りな私は結局北、南島いずれも寄りたい!となったため1週間を軽くオーバーしてしまいました。旅程を多くとらなければいけない理由は日本からニュージーランドまでのフライト時間が長いことと、NZ国内では新幹線のような交通機関がないため基本車移動が必要なことの2点が挙げられます。ただ見どころはかなり多く、11日間使っても個人的に行きたかったこと、やりたかったことの一部ができていません。
ちなみに北島と南島どっちかしか行けないならどっちにいく?と質問されれば南島、と私は答えます。
理由は有名なテカポの星空とミルフォードサウンドは外せなかったから。私と同じ考えの方は南島だけをメインに回るのでも良いかもしれません。
ちなみに地球の歩き方では北島、南島それぞれに絞って7−12日程度のモデルプランを紹介しています。つまり北と南島両方をじっくり堪能するには最低14日はあった方がいい、ともいえます。・・・・まぁ、そんなに休み取れる人なんていないので実際は行きたいところを絞って効率的に行くしかありませんね。
ニュージーランドに行く前に必要なこと
コロナもほぼほぼ終わったと言ってもいい現在もはや海外旅行に制限がないと思って油断してたのですが、NZは3ヶ月以内の旅行でNZeTAと呼ばれる電子渡航認証が必要です(VISAは必要ないのに!!)。NZeTA申請に必要な日数は72時間と言われており、余裕を持って申請する必要があります。余談ですが、私はフライトの2日前にNZeTAの必要性に気づきギリギリ直前に申請が通ったというヒヤヒヤする経験をしています。苦笑。
さて申請はこちらのサイトを参考に、携帯のアプリで申請しました。申請に必要な費用は2023年9月時点で52NZD(約4600円)でパスポート番号などの情報の入力が必要です。
現金は必要?
現金はほとんど使わなかったのですが、一部のタクシーが現金onlyだったりするので多少空港でニュージーランドドルに換金した方が安心できるかもしれません。一部の店舗ではAMEXが使えなかったのでVISAかMasterブランドのクレジットカードを持っていくようにしてください。
現地での移動は何がいい?
車に乗るのが慣れている人はレンタカーが一番便利かと思います。NZは日本と同じ左通行となっているので比較的安心して乗れるかと思います。一方アメリカから来る人は久しぶりの左通行に多少びっくりするかもしれません。レンタカーがない人はUberを使うのも手です。Uberであれば事前に値段がわかるので安心して旅行できますね!レンタカー自体は結構安くて、オークランドからロトルアまで行く際2日間借りてNZ$141でした。
タクシーはお勧めできません。私が行った時、空港からオークランド市内までタクシーを使ったのですがその時のタクシー運転手がかなり微妙で料金もUberよりも高かったという経験がありました。できるだけUberを使うようにしてトラブルを減らした方が良いかと思います。
自然が好きな方は是非他のブログもチェックしてみてくださいね。