ジョシュアツリー国立公園とは?
ジョシュアツリー国立公園はその名の通りジョシュアツリーが多くみられる公園であり、ジョシュアツリーの他にも奇怪な岩が多い砂漠地帯の広がる場所です。その他、砂漠地帯ならではの動物や植物が見られるので、日本や東海岸の景色に慣れている人間からすると感慨もひとしお。アメリカは広いなーって当たり前なことを思うことができます。
ジョシュアツリーとはYucca属の植物であり、元を辿るとアスパラガスと同じキジカクシ科に属するそう。
今まで見たことない形をしており、表現がしにくいのでまず写真をどうぞ。
枝の先だけにスパイク状の葉っぱらしきものがくっついているのって見たことないですよね。
基本情報
ロサンゼルスから車で2−3時間のところにあるジョシュアツリー国立公園。私は運転初心者でしたが、ほぼ一本道なので道を間違えずに到着できました。
ただずっと高速道路を走る必要があるのでやっぱり少し怖い!LAの高速道路の合流地点はは道の作り的に日本ほど難しくなく問題はないのですが、他の車のスピードが速いのでスピードに慣れるまでは怖かったです。一番右のスピードの遅い人用のレーンはトラックだらけで、逆に前が見えず微妙に怖い。
とはいえ慣れてしまえば道は難しくありません。
事前準備
入園自体の予約は不要ですが、事前にこちらのサイトから予約することができます。
日陰もほとんどないので日焼け止めと帽子、そしてサングラスはマスト。またトレイル自体はそこまで長いものは少ないのですが水は絶対持って行く必要があります。
またWifiはなくまた電波もほとんど入らなかったため車でGoogle mapをナビ代わりにする人は事前にオフラインダウンロードをしておくと良さそうです。
夏のジョシュアツリー国立公園
気候はもちろん砂漠地帯なので夏は37度(100F超)を超えることが普通にあります。
私はペットボトル500mlの6本入りのパッケージの水を買いましたが2日で全部飲み切りました。
ちなみに一旦公園に入るとガソリンスタンドも水を買う売店も何もないので注意。北エントランスから入る場合(LAから行くと基本北のエントランスから入ります。)公園の近くにショッピングモールもあるのでそちらのスーパーで購入しましょう。
公園内でできること
トレイルをするところがある他、見どころが複数散在しているので車で回って行きます。さて見所はもちろんジョシュアツリーと奇怪な岩。岩が多いので時期となればロッククライミングの聖地となります。
公園内ではキャンプもできますが、夏は暑すぎるのと火事の恐れがあるため火を使うことが禁止されていたからか、誰一人キャンプをしている人はおらず一部のキャンプ場はクローズしていました。
またVIsitorセンターでは公園のマップがもらえたりレンジャーの方に詳しい話を聞くこともできるので、是非立ち寄ってみてください。国立公園でお馴染みのPassportもVisitorセンターに置いてあります。Passportとはなんぞや、という人はこちらのブログも参照してみてください。
公園自体はイエローストーンほどは広くもないので、丸1日あると比較的ゆっくりできるかもしれません。私は半日で回りました。
Hidden Valley
ここは1.5kmのループになっているトレイルです。ジョシュアツリーがよく見えると話題のトレイル。所要時間は30分-45分程度。難易度はそこまで高くなく、ジョシュアツリーだけではなく周りを奇怪な岩で囲まれているので岩も観察することができます。ちなみに暑すぎて外を歩くのは30分程度が限度。それ以上歩くとお手軽に生命の危機を感じることができます。
37度以上の砂漠地帯でトレイルする人は私以外にマッチョなお兄さん二人だけ。
ちょっと待って、普段デスクワークで全く筋肉必要ない生活してるんだけど!?って突っ込みましたが、このトレイルはそこまで激しいものはないので大丈夫。
こんな感じで岩がゴロゴロあります。
こちらに寄った後はそのまま南へドライブしてCap Rockへ。
Cap Rock
こちらは0.6kmとかなりお手軽なトレイルがあり、起伏もないトレイルだったのでサラッと回れます。2−6月の間だとアーモンドやマリーゴールドなどの色とりどりの花が見れるようですが、7月なのでかわいいお花の時期は終わり厳しい猛暑のため景色は岩とジョシュアツリーのみ。
Cap Rockのあるトレイイルを横切りさらに南下しKeys Viewに向かいます。
Keys View
こちらは本公園内で人気の高い場所。Hidden Valleyトレイルには人がいませんでしたが、どこから湧いて出たのかと思うくらいここには沢山の人がいました。頂上近くまで車で行けて、駐車場から徒歩2分程度で頂上なのでとっても楽ちん。
こんな楽ちんなのに頂上では息を呑むほどの砂漠の景色が広がっており、今まで見たことない感動が味わえます。
Skull Rock
その名の通り、骸骨の形をした岩が見られます。Googleにも場所の地図が載っているので訪問は簡単。路上駐車して少し草むらをかき分けるとすぐに発見できます。ちゃんとドクロの形をしているから結構驚き。
Arch Rock
ここのキャンプグラウンドがクローズしていたため、結構見つけるのが難しかったアーチロック。
教科書通りに行くのであればアーチ・ロック・ネイチャー・トレイルを歩いて行く必要があります。ただこのトレイル2kmほどあり35度を超える猛暑の中歩いたら簡単に死ねるためこのトレイルのスタート地点である駐車場には車がゼロ。ちょっと裏技を使いました。
アーチロックの近くに路上駐車をして歩く、というパターン。
ちなみに路駐をしたのはこちら。キャンプ場を横切ってトレイルに合流すれば見つかります。
トレイルを歩いている人はいなかったものの実際に多くの人がこの方法を行なってたのか、アーチロック付近には多くの人が集まっていました。
ただトレイルを通っていないのでアーチロックを探すのが大変。実際に多くのグループがいたもののなかなか探せなかった模様。私は運よく、地図で場所をちゃんと確認してきていた女の子の二人組を見つけ一緒に探すことになりました。
無事探しあてて撮った写真がこちら。粘ってちゃんと探してよかったーって思えるほど神々しい感じです。
Cholla Cactus Garden
おすすめの場所がこちらCholla Cactus Garden。南のエントランスからだと30分程度、北エントランスから入った私には少し遠く感じられたこちらの場所。
Cholla Cactusというユニークな形のサボテンがみられます。Gardenとは書いてありますが、結構野ざらしでサボテンが柵で囲われただけの簡素な作りではあります。
3−5月に白い小さな花を咲かすこちらのサボテン。これだけ広い範囲に同じ種類のサボテンが植っていると結構壮大な景色になります。
見た目はマルっとしているのでなんだか触っても痛くなさそうですが、流石にそこはサボテン。所々、サボテンには触らないでねと張り紙がしてあります。
ちなみにこちらのサボテンは自身の体の一部が地面に落ちそこから新しいサボテンが出来上がることで生殖しているようで、一部のサボテンの集まりが一つのサボテンからできている、ということも可能性としてはあるんだそう。ここのガーデンのサボテンが同じ遺伝子を持っているかもしれない、そう考えるとちょっと不思議な感じがしますよね。
夜の宿泊と食事
ジョシュアツリー国立公園北のエントランスから出て西に10分程度車で走らせるとYucca Valleyの街があり、ご飯や宿はそちらで済ますことができます。
がしかし、せっかくLAから3時間近く車を走らせてきたのにHoliday Innなどのチェーン店に泊まるのはもったいない!騙されたと思って一旦はAirbを確認してみてください。素敵なコンセプトの宿泊施設がいっぱいあります。
ということで私はAirbを使いこちらのテントに止まることにしました。
エアコン完備はしていますが、冷蔵庫はなくクーラーボックスのみ。
トイレとシャワーはあるけど屋外。
火を自分でつければ立派なキャンプ。BBQグリルもあったのでスーパーで豚肉とトルティーヤ、赤ピーマンとサルサ、そしてワカモレを買って巻いて食べました。
そして1番のハイライトは星空。こちらは乾燥しており空気も澄んでいるので晴れていれば星空が綺麗に見えます。太陽が沈めばこの夏の砂漠地帯でもかなり涼しい。寒くはなくちょうどいい気温になります。屋外シャワーも他ではなかなか体験できないので貴重です。空気が乾燥しているのでドライヤーなしでも髪の毛が5分程度で完全に乾きました。
また朝も少しだけ早起きして朝日を見るというのも贅沢。Wifiはないのですが電波もあったので大満足。夜ご飯の残りを頂きます。またインスタントのコーヒーが用意されていたのでお湯を沸かして朝日を見ながらコーヒータイム。遠くから鶏が鳴く声も聞こえます。
もちろん電気は付いていましたがそこまで明るくなかったので夜に本を読むのは一苦労でしたが、逆にその不便さがなんともいえない。
もう完全にテント泊の虜です。
パーム・スプリングス
次の日はこの地域のオアシスと呼ばれるパーム・スプリングスへ。
こちらは近代的な建物が立ち並び、プールや温泉のついた宿泊施設が多いのでこちらで宿泊しても良いかと思います。LAに住むアメリカ人がちょっとしたお出かけ先としてくる場所。WW2後の別荘ラッシュによりいわゆるMid-Century Architectureが多くみられるため、その建築を見るためのツアーがあったりもします。また多くのセレブがこちらに別荘を持っているんだそう。
Google Mapを見るとゴルフ場がやたら多く、気持ち悪くなるくらい。お金持ちの方はプールに浸かってゴルフをしてBBQをして楽しむんだろうなーと想像できてしまいます。
さてこちらではThe Palm Springs Aerial Tramwayに乗って山の頂上に向かいます。
The Palm Springs Aerial Tramway
頂上はMt. San Jacinto State Parkとなっておりトレイル、レストランなどが設置されています。
こちらのトラムはなんと頂上まで10分と距離的にも長いトラムとなっており、その10分の間に見られる景色が圧巻。
またこのトラムのユニークなところは360度回転しながら上り降りするところで、窓際さえ陣取れば360度の景色を堪能することができてしまうのです。
トラムは事前にチケットを買うこともできますが、Walk in歓迎とあり、実際には事前予約できる枠以上に多くの便数があります。大体20分に1回くらいの頻度で来ました。
営業時間はこんな感じです。
Hours of Operation
Monday – Thursday
First Tram up 10:00 am
Last Tram up 6:00 pm
Last Tram down 8:00 pm
Friday, Saturday and Sunday
First Tram up 8:00 am
Last Tram up 7:00 pm
Last Tram down 9:00 pm
トレイル自体の難易度は比較的低いのですが、バックカントリー(いわゆるwilderness trip)もできるようになっているようで、ガチなお兄様方の集団がベッドやテントらしきものを背負ってトラムに乗り込んできていました。整備されていない自然の中でテントを張って、観光客が訪れることができない場所に行くってとっても素敵。これを行うには体力が必要なのはもちろんのこと、許可証が必要なので事前にチェックしてくださいね。
一方、私を含め普通にトレイルを楽しみたい方は以下のルートを選ぶことになります。私は最初Discovery Nature Trailに行きその後Desert View Trailの5のポイントに向かいました。少し端折っていますが大体30分程度のトレイルでした。
Joshua treeでずっと砂漠を見てきたのでNature Trailでしょ、ということで上記のような大きな杉の木のあるトレイルをメインで歩きましたが、Desert Trailには以下のような綺麗な場所もあります。
レストランは基本12時から、その前の時間はCafeのみの営業。Cafeでホットドックとコーラを買い消費したカロリーと同じかそれ以上に摂取。そしてLAまでの帰路につきます。
Pioneer Town
ジョシュアツリー国立公園までの道中にはPioneertownと呼ばれる雰囲気のある小さな街があります。
とんでもなく雰囲気がある場所なのですが、それもそのはず。こちらは今も使われている映画のセット。1946年にハリウッドの投資家たちが資金を出し合って作った場所なんです。とはいえ普通に街として機能しているのでお土産なども買うことができます。2019年の時点で420人が住んでいるんだとか。
レストランもあるので休憩やランチなどにも最適。またモーテルもあるのでパイオニアタウンで宿泊することもできます。
Mane Streetは2020年にアメリカ合衆国国家歴史登録財として認識されています。
ツアーについて
運転が苦手な方はツアーもあります。 私も最初はツアーでの参加を考えましたが、テントに泊まりたいという理由で自分での運転にチャレンジ。
時間がない方などは日帰りツアーもあって便利。Veltraには3つほどオプショナルツアーがあります。
Map
訪問時はこのような流れでドライブしました。
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