2021年7月、COVID19の影響がある程度収まってすぐ、念願だったイエローストーンへ旅行に行ってきました。
NYからだと微妙に遠いこともあって3日の連休だと難しく、かと言って１週間休みがあるとアメリカ国外に旅行することを優先していたこともあり後回しにしてしまっていた場所でした。アメリカ国外への旅行は引き続きCOVID19の陰性証明を提示する必要がある場所も多く、アメリカ国外への旅行を躊躇している方も多いのではないでしょうか。イエローストーンへの旅行は国内旅行、かつアウトドアでぴったり。気温もそこまで寒すぎず暑すぎず、夏は季節的にもちょうどいい旅行先です。
またUS Newsにて国立公園の人気ナンバーワンを獲得した場所でもあります。本投稿では効率のいい周り方、見どころを実際の写真付きで紹介します。
そもそもイエローストーン国立公園には何がある
イエローストーンには日本ではみられない不思議な色をしたグランドプリズマティックスプリング、イエローストーンのグランドキャニオンと呼ばれるキャニオンビレッジ、そして30−50mの高さまで噴き上げる間欠泉オールドフェイスフルが特に有名です。
トレッキングができる所も多いので自然が好きな方はマストの場所。ぴーんときた方、以下をぜひ読み進めてください。
旅程を立てるときの注意点
まずツアーではなく自力で行かれる方はレンタカーがあるかどうか、その値段も含め確認することをお勧めします。
COVIDの影響が薄れてきたせいか、私が旅程を立て始めた時はすでにレンタカーが品薄になっておりウエストイエローストーンのレンタカーは1日600ドルという信じられない値段設定になっていました。
イエローストーンへのアクセスにはまず近い順からウエストイエローストーン、ジャクソン、コディー、ソルトレイク、ボーズマン、ビリングスなどそれぞれの空港へ向かい、そこからレンタカーを借りるか、そもそもツアーを選択するかとなります。したがって、レンタカーの状況を調べてからフライトを取りに行く方が確実です。ニューヨークの各空港までのアクセスはこちら。
また注意したいのがイエローストーンでは電波が入らない場所が多いこと。カーナビがわりにGoogleマップを使っている方は事前にオフラインマップをダウンロードすることをお勧めします。
ビリングスからのドライブ
私は一番遠いビリングスからの出発でした。ここからは3時間のドライブになりますが遠いだけあって宿泊施設も安くレンタカーもかなり割安の100ドル以下。
空港は比較的こじんまりしており、ビリングスの空港に到着したのは夜中でしたが全て店は閉まっていました。ただホテルまでのUberは問題なく呼べる程度の規模感です。途中高速道路にも乗りますが道は空いており運転初心者も安心して走ることのできる道です。
ビリングスからイエローストーンまでのMap
イエローストーンまでの道中、リビングストン
ビリングスからスタートすると途中にリビングストンという街があります。ビリングスからレンタカーしてドライブする場合、休憩するのにもちょうどいい場所にあり、ここでお昼を取ることをお勧めします。
まず街並みがとっても可愛い。アメリカならではの街並みながら全体的に綺麗でおしゃれ。ギャラリーなども多くあります。
ここでのランチで絶対的にお勧めしたいのはこちらのレストラン、The Pickle Barrel。
ニューヨークも色々有名なサンドイッチはあるものの、パサパサしてて食べた後もあまり満足感の得られるものが見つからなかった私。こちらのサンドイッチはそのアメリカのサンドイッチパサパサ説を覆してくれるジューシーなサンドイッチなんです。私が頼んだのはホットサンドイッチ、South of Borderというものでこれでたったの9ドル弱。ニューヨーク価格に慣れていると涙が出るくらい良心的なお値段です。
さてこちらの場所からさらに南下すること1時間。やっと北エントランスが見えてきます。
イエローストーンの見どころ
イエローストーンのエントランスの予約不要。当日各エントランスにて現金かカードで支払うことができますが事前にこちらから予約することもできます。チケットは車一台に対するチケットがあり1週間有効で35ドル。歩いて入園する場合一人20ドル。バイクの場合は30ドルです。いずれも１週間有効なためゆっくり旅程を立てて回ることもできます。
以下私が実際に回った順番で紹介いたします。
マンモスホットスプリングス（Mammoth Hot Springs）
マンモスにはビジターセンターもあるので情報取集のために立ち寄りました。
ちなみにWifiが飛んでいる貴重な場所でもあり、ホテルもあります。ちなみに公園内のホテルもかなり予約が早く埋まってしまうため、公園内に泊まりたい方は前もって予約してください。
ここではエルクを間近で見ることができますが、野生動物には近づかないように、と多くの注意書きがしてあります。子供を持つ母親のエルクはかなり凶暴らしいので特に気をつけてくださいね。
ビジターセンターではOld Faithfulを含む複数のアクティブな間欠泉の吹き出し予定時刻を確認することができます。ネットでも調べることができるのですが、公園内はほとんど電波が繋がらなかったのでビジターセンターで確認するのが確実。
その他ビジターセンターでは国立公園で押せるスタンプが設置してあり、こちらでいつも通りパスポートにスタンプを押してきました。COVIDでスタンプを撤去してしまっていた時期もあったようですが、2021年7月現在このマンモスのビジターセンターにスタンプは設置してありました。スタンプパスポートについての記事はこちらから。
日本で馴染みのある硫黄の匂いが漂うこちらの場所。トルコのカッパドキアを連想させるような幻想的な地形を見ることができます。また比較的距離の短いトレイルもあり複数の視点から地形を楽しむことができます。少し起伏もありますがトレイルの上にはこのような幻想的な場所もあるので是非登って欲しいところ。
ノリスガイザーベイズン(Norris Geyser Basin)
こちらではずっと噴き上げてきる蒸気の柱やそして複数のプールがあります。さらに噴き上げたら90mにもなるSteamboat Geyserという間欠泉があり、駐車場にもSteamboat Geyserが噴き上げた場合車にダメージがあるのでご自身のリスクで駐車してください。と注意書きがされています。ちなみに2020年は48回の噴き上げがあったそう。酸性の熱水泉なので絶対トレイルから外れて歩かないでください。こんな怖い記事を見つけてしまいました・・・・。
ノリスガイザーベイズン敷地にあるMuseum of the National Park Rangerは残念ながら2021年中は全てClose。お目当ての場所がある場合は必ず公式サイトにてチェックをしてください。
1日目は移動もあったため、実質半日で回れた比較的大きめな見どころポイントはこちらの2つのみ。
その他、地図にも載っていないような見どころポイントがいくつかあり、トイレは至る所に設置してあります。
その他見どころ
Nymph Lake、Clearwater SpringsなどGoogle mapでも載っていないような場所がいくつもあり、気になるところがあれば都度路駐するパターン。
私たちはノリスを見た後、そのままウエストイエローストーンにあるBest Western Weston Innに宿泊でした。
ウエストイエローストーン
Best Western Weston Innの紹介
こちらのホテルは小さめのプールがついており、イエローストーン西エントランスからかなり近いところにあるアクセスが抜群のホテルです。
また朝食も6時から提供してくれておりイエローストーンに朝から行きたい人にはうってつけの場所。部屋自体は最低限の設備のみですが、寝るだけの場所としてはちょうどいいホテルでした。
| Best Western Weston Inn URL：https://www.bestwestern.com/en_US/book/hotels-in-west-yellowstone/best-western-weston-inn/propertyCode.27042.html |
ウエストイエローストーンは小さな町になっておりお土産、レストラン、ガソリンスタンド、スーパーマーケットなど比較的なんでも揃います。
夜はMadison Crossingで食事をしました。Yelpでの評価も高く比較的混んでいたので受付で連絡先を伝え、20分程度待ち時間がありました。
バイソンのステーキなどイエローストーンならではの食事が楽しめます。
| Madison Crossing URL: https://madisoncrossinglounge.com/ |
イエローストーンで最も恐れられている熊。その対策としてこんな熊スプレーがレンタルされていました。
熊スプレーの使い方についての記事はこちら。
Day 2
キャニオンビレッジ
朝7時にはチェックアウトをして向かったのはキャニオンビレッジ。ここは朝に立ち寄って正解でした。なぜなら結構アップダウンが激しいから。夕方の疲れた体にこのトレイルはきついです。
Brink of the Lower Falls、Lookout PointとGrand Viewに立ち寄り、一番良かったのはBrink of the Lower Falls。
トレイルを下っていくとこのような壮大な景色を眺めることができ、近すぎて逆に恐怖を覚えるほど。
この川の東側には立ち寄っていませんが、先に挙げた3つのポイントはどこもお勧め。ただしLookout Pointにあるトレイルは行く必要ありません。実はこのトレイルは私たちが訪れたイエローストーンのトレイルの中で最もアップダウンの激しいものだったにもかかわらず降りてもほぼ景色が変わらないという残念ポイント。降りたことを後悔したほど。駐車場から見える景色で十分です。
ウエストサム(West Thumb)とキャニオンビレッジからウエストサムまでの道中
キャニオンビレッジの後に向かったのはウエストサム。ウエストサムまでに行く途中イエローストーンレイク、Mud Volcano、Hayden Valleyがあります。
バイソンが産まれて死ぬ場所と言われる谷、Hayden Valley
この湖までの道にはバイソンが産まれて死ぬ場所と言われる谷、Hayden Valleyがあるので是非寄って欲しいです。沢山のバイソンに出会うことができます。ちなみに道中でもエルク、バイソンをちょこちょこ見れるのですが間近に見たければこちらに行くのが一番良いと思います。
イエローストーンレイクはお土産屋さんもあるのですが、立ち寄る程度で良いかもしれません。あまり見どころらしい見どころはありませんでした。ドライブ中にも見ることもできます。
Mud Volcano
一方Mud Volcanoは個人的にはかなり好き。その名の通り泥の水溜りがポコポコ沸きだっているのが面白いです。ラッキーならこんなバイソンも見れてしまうかも。この場所は酸が強い場所の一つなので泥の水はもちろん触ってはいけません。
ウエストサム
ウエストサムはメインの場所ではないものの人気の高い場所で水溜りは息を呑むほどの美しさ。
こちらも比較的短めのトレイルがあり、複数のPoolや間欠泉が観れます。湖の中にある間欠泉だったり面白い形の間欠泉があったり綺麗な色のプールがあるのでお勧め。小さめの売店もあります。
オールドフェイスフルゲイザー（Old Faithful Geyser）
イエローストーンで１、2位を争う有名な場所がここオールドフェイスフル。オールドフェイスフルの語源はその名の通り信頼ができるほどちゃんと定期的に噴き上げを確認することができるから。
日陰がないのでしっかりと日焼け止めや帽子を持参してください。アネッサなど日本の日焼け止めはアメリカでもアマゾンで買うことができるのでいつもリピートしています。
こちらではロッジホテル、大きめの売店、そして最大級のビジターセンターがあリます。間欠泉の予定時間に近くなってくると人がどんどん集まりだし、最前線は取りづらくなるので売店でお昼ご飯を買って食べながら待つと効率が良いです。予定時刻はあくまで予定であり15分程度前後します。2時18分の予定時間に対し実際噴き上げたのはその15分後程度でした。
時間があれば近くのロッジOld Faithful Innにも寄ってみてください。木でできた年季の入ったロッジなのですがロビーから上の階に続く階段がかなり映えます。
ビジターセンターもお勧め。イエローストーンの成り立ちや間欠泉の仕組みなど色々学べます。
グランドプリズマティックスプリング（Grand Prismatic Spring）
イエローストーンといえばこちら。グランドプリズマティックスプリング。
こちらの場所は駐車場がかなり狭く路駐して向かう人がほとんど。ちなみに朝だと気温差で湯気が立ち込めてしまうため避けたほうが良いと言われています。
マップ上でグランドプリズマティックスプリングと記載されているところに向かうと全体が見えません。このような写真が撮れるだけ。
これも十分綺麗でかつ隣にあるExcelsior Geyser Craterも見どころなので良いのですが、上から全体を見たい場合は南にあるグランド・プリスマティック・スプリング・オーバールック・トレイルへ。フェアリー・フォール駐車場に車を止めてトレイルを歩く必要があります。正直このトレイル結構距離もあるのですが、全体の景色を見れた時疲れが吹き飛ぶくらい綺麗なのでこのトレイルはマスト。
最後に行ったのはこちらLower Geyser Basin。正直グランドプリズマティックスプリングを見た後だと少し物足りないのですが、パッと歩けるので時間があればぜひ。
まとめるイエローストーンを回るための所要時間は最短1日半、移動を含めると丸2日あればこれらの見どころを全て回ることができます。途中で釣りがしたいなど特定のアクティビティをするのであればもう一日あっても良いかと思います。
ちなみに私は寄らなかったのですがもう一つ見どころがあります。それはこちらのTower Fall。
2021年中はTower-Roosevelt と Canyon Villageの間の道路がクローズしているので注意。
最後に
エントランスで写真を撮るのを忘れずに。朝は道自体が混み駐車するどころではないのですが夕方は穴場です。
ツアーのご案内
どうしても自分で運転するのが厳しいという場合、以下のようなツアーもあります。レンタカーでも比較的コストがかかってしまうため、ツアーにしてガイドさんと運転手を手配するのも手。クチコミ数が高いもの、かつアッパーローアーループそれぞれをピックアップしています。
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