段々と暖かくなってきて、多くの花が咲き乱れるこの季節。ニューヨークにいて少しだけ待ち合わせまで時間があって...そんな時に街を散歩するとたくさんの新しい発見があるニューヨーク。
セントラルパークの西に位置するアッパーウエストサイドから、5番街までの短い距離で見つけた今年の初夏の見どころをまとめました。ブランチの時間も含め所要時間は2−3時間をイメージしています。
アッパーウエストサイド(UWS)ってどんなところ?
セントラルパークの西側に位置する地域全体を指し、コロンバスサークルのある59thから110th Streetまでを含む地域のことをアッパーウエストサイドといいます。
北側の定義は曖昧で125th St.までをUWSに含める場合もあります。一方アメリカ人と話をすると60th St.付近は正確にはUWSではなくてリンカーンセンターだと言い張る人もいたり。結構曖昧だったりもします。
このエリアの雰囲気はアッパーイーストサイドよりリベラルで、白人に次いでヒスパニック、アジア系が人種としては多い地域になります。
アッパーウエストサイドの見どころは?
アッパーウエストサイドには77th Stに映画ナイトミュージアムの舞台となったAmerican Musium of National History、116th Stにコロンビア大学、72nd Stにはジョンレノンが住んでいたダコタハウス、またLevain Bakeryという有名なベーカリーもUWSに2店舗構えます。ここはチョコチップクッキーが特に有名でこれを食べるため毎日長蛇の列ができているほど。
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What's New?
その他、バレエを見ることができる65丁目のリンカーンセンターは有名ですが、今年はこちらの正面の広場が新しくThe GREENというコンセプトの元、人工芝できれいに生まれ変わっています。
こちらは今年9月までの限定企画。遮るものがあまりないので、直射日光が結構ジリジリきますが、逆にマンハッタンの高層ビルを寝ながら見れるという点はセントラルパークにはない贅沢。ここは無料で本を配っていたり、人工芝でできた椅子とテーブルが用意されていて、さらにはナチョスが食べられるカフェがあったりとゆっくりできる要素も満載。
昔の映画、”恋人たちの予感”のロケ地として使われたこともある70丁目にあるCafe Luxembourgで持ち帰りメニューをオーダー後、10分程度歩いてこちらの芝でブランチです。
少し奥まで行くと、なんとメキシコ風の音楽が。実はここ、野外舞台としてRestart Stagesという小さなライブ会場を設置しており、ほぼ毎日何かしらのイベントを行っています。会場自体は招待制(抽選でチケットを配布する仕組み)ながら野外会場なので音楽が聞こえ雰囲気もチケットなしで楽しめます。イベントスケジュールやチケットの抽選などの詳細はこちらから。
さてご飯を食べ終えたら、セントラルパークを渡り5番街へ。
少し時間があったらダコタハウスの隣を通ってセントラルパークに入ってもいいかもしれません。1880年から1884年に建てられた豪華な建物。ジョンレノン氏の悲劇があった場所でもあります。
セントラルパークでの見どころ
セントラルパークには多くの見所がありますがダコタハウスの脇72nd stからセントラルパークにはいると目の前に湖が広がり、
そのまま進むと目につくのがBethesda Arcade。こちらは映画ゴシップガールでブレアとチャックが結婚式を挙げた時のロケ地に使われた場所です。
ここからThe Mall and Liberty Walkというアメリカニレの木に囲まれた大きな通りを下っていくと比較的新しい銅像が建てられているのに気づきます。こちらは2020年コロナ禍中の8月にセントラルパークに設置されたもので、女性の権利のために戦った3人のNY出身の女性を示したWomen’s Rights Pioneers Monumentを見ることができます。
ちなみにセントラルパークでは$10,000で自分の名前などを載せたプレート付きのベンチを寄付することができる仕組みがあります。
セントラルパークで見つけたユニークなもの達
セントラルパークを歩いていると散歩しているワンちゃん、鳥、亀などの動物の他沢山の自然に触れ合えることができますが、この日見かけたのは珍しいこの子達。
5番街
そのまま南下し5番街のある通りに出ると今年は母の日企画ということで沢山のお花に出会えます。こちらは#FifthAvenueBlooms という企画で合計7000もの花を使用しているとか。5月23日まで設置されています。
Sanford Biggers氏の展示
そのままさらに散歩を続けると、ロックフェラーセンターの前の大きな銅像にびっくりすると思います。こちらは2021年5月頭から展示が開始されたSanford Biggers氏の作品。彼はハーレムを拠点に活動している芸術家でアフリカ系アメリカ人。以下の写真の“Oracle”という作品は自身のルーツであるアフリカ系の顔立ちをしています。
この作品だけではなく、ロックフェラーセンターの中にも作品をいくつか展示してある他、ロックフェラーセンター前に掲げてある日本の着物にインスパイアされた青の旗も彼のデザインです。
彼の展示品の位置を示したマップはこちらから。