Gourmet New York

ニューヨークにいながら世界中を旅行した気分になる おすすめレストラン

2021年5月23日

ニューヨークの人口あたりの移民の割合をご存知でしょうか。

なんと人口あたり23%、つまり約4人に1人が移民なのだそうです。数にして女性が2.3 million、男性が2 millionです。一方日本での移民の割合は2.3%とニューヨークの10分の1。

このような人口分布だからこその問題もありますが、食文化に関してはかなり恩恵を受けていると思っています。

以前もニューヨークの韓国レストランについて記事を書きましたが、韓国料理だけではありません。本投稿では日本ではなかなか見られない世界のレストラン、その中でもぜひ試していただきたい先を紹介していきます!

ジョージア(グルジア)料理

ジョージアは2015年までグルジアと呼ばれていた国でロシア、トルコ、アゼルバイジャンなどが隣接しています。山岳地帯であり、寒暖差が比較的大きいこと、黒海に面しており比較的温暖であることから、ジョージアワインも有名。ワイン発祥の地とも言われており卵型の壺(クヴェヴリ)からワインを作る手法はユネスコ無形文化遺産に指定されています。ニューヨークでは日本では馴染みの薄いジョージア料理が手軽に食べられるのです。

Oda House

こちらのレストランはジョージアで形成外科医をしていた方が、アメリカに渡った後シェフになるというちょっと変わった経歴の持ち主で、ニューヨークのロシア料理Mari Vannaで経験を積んだ後こちらのレストランを開業したそう。

Oda House outside
ジョージア料理で有名な小籠包のような料理、Khinkali(ヒンカリ)。中華の小籠包だと豚かカニなどが有名ですがジョージア料理では中華の小籠包では使われない羊の肉や牛の肉が使われます。中には小籠包と同じく肉汁が満たされていますが黒酢などはつけずにそのままの味を楽しむスタイル。私は羊の肉をチョイス。これが意外にも美味でクセになる味。

Oda house Khinkali

 

もう一つはこちらもジョージア料理で有名で写真映えもするAdjaruli(ハチャプリ)。かみごたえのあるしっかりとした生地のパンにチーズと卵のソースを絡めて食べる絶品料理。これはマスト。本当は卵がちょこんと乗ってた形で提供されるのですが写真を撮る前に店員さんが崩して混ぜてくれちゃいました。

Oda House Adjaruli

 

そしてもちろん忘れてはいけないのはジョージアワイン。クヴェヴリを使用して作る白ワインはアンバーワインと呼ばれ、皮や種なども一緒に発酵させるため赤みがかかったワインとなります。味も皮、種を一緒に発酵させるのでタンニンが多く含まれ白ワインなのにしっかりとした味わいです。

Oda house ジョージアワイン

Oda House
Upper EastとEast Villageの2店舗展開。写真はUpper Eastのものです。
https://odahouse.com/

ロシア料理

Mari Vanna

こちらはロシア料理。こちらのレストランは本場ロシアでも店舗を構えている本格派のレストラン。内装が御伽の国から出てきたかのようなアンティーク調のかわいらしさがあり、料理に使われるプレートもとても可愛いです。先述のOda houseのシェフが経験を積んだ場所でもあります。ロシア料理は寒冷地ということもあり、料理が冷めないように1品ずつ食事を出すスタイルをとっていましたが、のちにこれがフランスに渡りフランスのコース料理の元になったのだとか。スメタナと呼ばれるサワークリームをたくさん使う料理が多いのもロシア利用の特徴です。

Mari Vanna 店内

日本でも有名なビーフストロガノフも元々はロシア料理。本来はサワークリームを使って出すため日本人が慣れ親しんだ茶色の見た目のビーフストロガノフではなくサワークリームの色をした白っぽいシチューの見た目なのが特徴。凄く美味しいです。

Mari Venna ビーフストロガノフ 

ロシア料理で忘れてはいけないのが、ボルシチ。ロシア料理はサワークリームとビーツを使うことが多くこちらのボルシチももちろんビーツをふんだんに使い、たっぷりのサワークリームが添えられています。本レストランはこちらもまたロシア料理で有名な黒パンを添えてワンプレートとして提供してくれています。。

Mari Vanna ボルシチ

またロシアの餃子ペリメニ。こちらは日本人があまり認識していないロシア料理。餃子だとお酢と醤油、そしてラー油を混ぜたタレをつけて食べますが、ロシアはこれにもサワークリームをつけて食べます。これがまた絶妙。

Mari Vanna ペリメニ

Mari Vanna
平日:4pm-10pm
土日:12pm -10pm
https://www.marivanna.ru/en/

スイス料理

スイスといえばアルプスの少女ハイジの映像が浮かんでくる自然いっぱいの場所を思い浮かべるとおり、山が多い国です。そのため本来は農業に向いている土地とは言い難く軍事を輸出している国なんだそう。バチカンの衛兵もスイス出身です。そんな国ですが、一応芋、チーズなど素朴な食材を使った料理が有名。スイスチーズとはよく言いますよね。

Raclette

Racletteはraclerという削るという意味のフランス語から来たそうで、チーズを温めてとろけた部分を削り出しそのチーズを芋や野菜、そしてお肉の上に乗せて食べる料理。チーズを目の前で削り取ってくれるエンタメ性もあり、見ているだけでも楽しいです。もちろん、味も抜群。

Raclette ラージプレート
ちなみにスイスはドイツ、フランス、イタリア、ロマンシュの4つが公共語として使われている多民族国家であり、料理もそれぞれの国の影響を受けているんだそう。チーズの料理は基本フランス語圏で食べられている料理です。


隣のテーブルに座った常連客が頼んでいたビールがインスタ映え抜群だったのでこちらのビールをすかさずオーダー。さっぱりしたベルギービールで、チーズ料理とも相性抜群でした。ちなみにビールの前に頼んだホットワインはシナモンなどの香辛料がたっぷり入っており、体が暖まったのを覚えています。

Raclette インスタ映えビール

Raclette
月〜木:5pm-11pm
土:12pm-10:30pm
日、金:12pm-11pm
https://raclette.nyc/

いかがでしたでしょうか。イタリア、フランス、スペイン、インド料理は比較的日本でも多くみられますが、ジョージア料理などはかなり珍しいですよね!写真がないので載せられていませんが、ペルー料理のPio Pioもおすすめ。ちなみに今度挑戦してみたいのはレバノン料理です。ニューヨークならではの珍しい地方のレストラン。挑戦したらこちらの記事にどんどん追加していきたいと思います。

過去韓国料理レストランについても記事を書いているのでぜひこちらの投稿もお楽しみください。

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